2014-15NBA各チーム序盤の戦況
開幕からおよそ1ヶ月が経過したNBA。
スタートダッシュに成功したチームと本来の調子が出ないチームがくっきりと分かれた2014-15シーズン序盤となりました。
12月2日時点での戦績とあわせて各チームの状況についてリポートします。
~イースト~
■トロント・ラプターズ(13勝4敗)
昨シーズン3位という好成績を残したものの、プレイオフではブルックリン・ネッツにファーストラウンド最終戦で惜しくも1点差で敗れてしまいましたが、今年は開幕から絶好調で現在イースト1位の勝率を誇っています。
ダマー・デローザンとカイル・ラウリーを中心とした、若いメンバーの勢いで早いトランジションに持ち込む展開を続けていけば、昨シーズン以上の成績を期待できるかもしれません。
■クリーブランド・キャバリアーズ(8勝7敗)
レブロン・ジェームス、ケビン・ラブが加わり、カイリー・アービングとの新BIG3が話題となりましたが、それぞれが本来の力を発揮するまでもう少し時間がかかるかもしれません。課題はレブロンがマイアミ・ヒート時代にボールをドリブルでコントロールする時間が多かった部分を、ポイントガードであるアービングと、どれだけシェアするかがポイントとなってきます。
また、新しくヘッドコーチに就任したデビット・ブラッドの戦術が浸透し、勝利を重ねていくことでチームケミストリーが早い段階で確立されていく予感がします。
■ワシントン・ウィザーズ(11勝5敗)
昨シーズン終盤から急成長を遂げており、イースタンでラプターズとの上位争いを繰り広げています。
8月に日本へ来たジョン・ウォールと怪我から復帰したブラッドリー・ビールのフロントコートの高い得点力を持つデュオと、ブラジル代表ネネイ・ポーランド代表ゴーダットのインサイド陣、さらには優勝経験を持つポール・ピアースが加わり、NBA屈指の選手層の厚さとなりました。
中心メンバーの怪我による長期離脱がない限り、今シーズンは安定した成績を残せるのではないでしょうか。
■シカゴ・ブルズ(11勝6敗)
デリック・ローズ、ジョアキム・ノア、ジミー・バトラー、タージ・ギブソンのいずれかが欠場する試合が多く、持ち前の粘り強いディフェンスまであと一歩です。逆にメンバーが揃えば、高い勝率を保てていけるのではないでしょうか。
~ウエスト~
■ゴールデンステイト・ウォリアーズ(14勝2敗)
ワールドカップ(世界選手権バスケ)でも活躍したステフィン・カリーとクレイ・トンプソンのリーグ屈指の3ポイントを武器としたオフェンスは、対戦相手が簡単に止められない状態が続いています。
不在のデビット・リーが戻ってくれば、このままウエスト1位を確保できる可能性がさらに高くなっていきます。
■ロサンゼルス・レイカーズ(4勝13敗)
ブルズにポー・ガソルが移籍し、今シーズン絶望のスティーブ・ナッシュと、チームの再建がなかなかうまくいっておりません。
しかし、脚の負傷により、昨シーズン終盤から欠場していたコービー・ブライアントが孤軍奮闘。今シーズン開幕から復帰し、いきなりリーグの得点ランキング1位に躍り出ているあたり、年齢を感じさせないスーパースターであるといえます。
■メンフィス・グリズリーズ(16勝2敗)
毎年プレイオフの上位進出まであと一歩届きませんが、今シーズンはウォリアーズとともに最高勝率を争っており、とても良いスタートダッシュを切ることができました。
昨シーズン、プレイオフ1回戦の最終戦で出場停止を受けてしまった攻守の要である、ザック・ランドルフがセルフコントロールをできて、チームの象徴でもあるマーク・ガソルとマイク・コンリーの離脱がなければ、安定した成績を残せるのではないでしょうか。
若手チームの台頭が目立つ今シーズンのNBA。これからも熱戦の模様を随時お伝えしていきます。
そして、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが開幕から続く連敗記録をなんとか早く脱出して欲しいと思います!